エルマとエイミー

エルマ(女の子)とエイミー(男の子)の話が狂おしいほど好き。

「だから僕は音楽をやめた」と「エルマ」のアルバムが対になっていて、前者はエイミー、後者はエルマが書いたもの

 

・「だから僕は音楽をやめた」

芸術肌のエイミーは音楽が人生の全てだった

体の弱い彼は自分がこの先長く生きることができないと悟り人生最後の旅に出る

スウェーデンでの暮らしを日記(手紙?)に綴り書いた曲と共にエルマに送る

・「エルマ」

エイミーからの日記を見たエルマはエイミーの旅路を追体験するために同じくスウェーデン

その過程で書いた曲

 

 

 

・藍二乗

旅立ちの決意を感じさせる力強い曲調

「人生の価値は、終わり方だろうから」

虚数iの二乗=-1から「君がいない」ことを表している

六月は雨上がりの街を書く の「君が引かれてる0の下」からもおそらく正しい考察だとされている

「エルマ、君なんだよ 君だけが僕の音楽なんだ」

エルマと音楽へかける思いの強さが見て取れる

 

・八月、某、月明かり

激しいロック調

「最低だ 最低だ 別れなんて傲慢だ

君の全てに頷きたいんだ

そんなの欺瞞と同じだ、エルマ」

「ドラマチックな夜で僕を悼みたい」

旅に出てエルマと決別し、人生を美化させようとした自分を傲慢だと言っている?

自責とエルマは自分とは違うって言ってるのをすごく感じる

 

・詩書きとコーヒー

「最低限の生活で、小さな部屋の六畳で」

「幸せの価値は六万円 家賃が引かれて四千円」

「止まったガスも思い出も シャワーの冷たさも書き殴った」

エイミーが貧しい生活をしていたことがわかる

それでも作曲を続けた

 

・パレード

「君の指先の中にはたぶん、神様が住んでいる」

エルマのことを天才だと言っている

エルマに音楽を教える→エルマの才能に嫉妬

 

・だから僕は音楽をやめた

ヨルシカの曲の中で唯一、二人称が「あんた」

「どうでもいいか、あんたのせいだ」

エルマがいなければここまで音楽に熱中することもなかった、嫉妬することもなかった、エルマだけがエイミーにとっての音楽であるが故に狂ってしまったから「あんたのせい」

 

 

ここからエルマ作曲

・憂一乗

藍二乗と対になっている曲

「また君の歌が聴きたい」

「湖の中にいるみたいだ」

「人生は透明だ 水圧で透明だ」

ちゃんと考察読んだことないけどエイミーがいなくなってしまったことへの悲しみや喪失感を歌っているのか

 

・夕凪、某、花惑い

八月、某、月明かりと対になっている

同じく激しいロック調

「さようならだけじゃ足りない

君に茜差す日々の歌を

思い出すだけじゃ足りないのさ」

ここでもエイミーがいないことについて触れている

心に穴が空く、とも言ってる 

 

・雨とカプチーノ

エルマとエイミーの出会いを描いた曲

MVにエイミーがエルマに音楽を教えている描写がある

「君が褪せないような思い出を」

「君が溢れないように」

エイミーとの思い出が褪せないようにこの曲を書いたのか

愛や恋なんて言葉では言い表せない感情が向けられているように感じる

 

・歩く

「君の旅した街を歩く」

エイミーが歩いた街を歩くエルマ

旅を追体験している過程

 

・心に穴が空いた

「君の人生になりたい 僕の、人生を書きたい

君の残した詩のせいだ 全部音楽のせいだ」

エイミーが死んでしまったことで言葉の通り心に穴が空いてしまったような感覚に陥っている

「君の口調を真似した 君の生き方を模した」

エイミーと同じ旅をして作曲をする自分のこと

「今ならわかるよ 君だけが僕の音楽なんだよエイミー」

藍二乗でエイミーも同じようなこと言ってたね

 

・ノーチラス

旅の終着点であるエイミーが死んだ場所(なんか船着場みたいなとこ)に辿り着くエルマ

最後の曲としてノーチラスを残した

「さよならの早さで顔を上げて」

どことなくエルマを元気付けるような歌詞だと感じる

また、作詞:エイミー 作曲:エルマなので、唯一の2人の合作でもある

エイミーが死ぬ描写がバッチリあるからMV観るたびにつらい